今日の出来事などを

孤独を知る前に、温もりを知った。

小学生の時代は、特別な出来事があったわけではない。だが、毎日が濃かった。妹と洗濯物を取り込む。弟と宿題で競う。コロの散歩に行く。近所の子供と秘密基地を作る。どれも小さな出来事だ。しかし、その一つひとつが、私の人格を少しずつ形づくっていた。人...
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「それは違うやろ」が、私を映した。

近所の子供たちとは、毎日のように遊んだ。そして毎日のように揉めた。ドッジボールの判定。鬼ごっこのズル。順番の取り合い。今思えば、どれも些細なことだ。だが当時の私たちにとっては、人生を左右するほどの大問題だった。私は頑固だった。負けるのが嫌い...
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ただ「そこにいる私」を、愛してくれた君へ

愛犬コロは、言葉を話さなかった。でも、誰よりも多くを教えてくれた。学校で嫌なことがあった日も、友達と喧嘩した日も、コロは変わらず尻尾を振って迎えてくれた。私はランドセルを放り出し、コロの首に顔をうずめた。温かい体温。土と草の匂い。安心という...
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騒がしさが教えてくれた、優しさの育て方

小学生の頃の私は、決して孤独ではなかった。それどころか、いつも誰かの声が周りにあった。妹の高い笑い声。弟の負けず嫌いな叫び声。愛犬コロの嬉しそうな足音。そして近所の子供たちの、遠慮のない大きな声。学校の帰り道は、まるで小さな行進だった。ラン...
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「大丈夫、今は途中だよ」大人になった私を支える、昭和の校庭の忘れもの

大人になった今、逆上がりの記憶と一緒に浮かぶのは、先生の穏やかな声だ。「大丈夫。途中だよ。」あの言葉は、鉄棒だけの話ではなかったのかもしれない。人生にも、仕事にも、人間関係にも、うまくいかない瞬間はある。ぶら下がったままの時間。思うように回...
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先生の「大丈夫」を、自分の力に変える場所。

放課後の鉄棒と、自分との約束。放課後の校庭は静かだった。昼間の喧騒が嘘のように、風の音だけが聞こえる。踏み固められた土は夕日に照らされて、やわらかな色に変わっていた。逆上がりができなかった数人で、自然と鉄棒の前に集まった。低い鉄棒から始めて...
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「大丈夫、今は途中だよ」土ぼこりの校庭で教わった、本当の優しさ

昭和の校庭は、踏み固められた土の色をしていた。雨が降ればぬかるみ、晴れれば白く乾き、風が吹けば土ぼこりが舞う。飾り気のないその広い空間の端に、低い・中くらい・高い三本の鉄棒が並んでいた。体育の時間、優しい男性の先生が、一人ひとりの逆上がりを...
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魂の深淵で、忍(しの)びが目を覚ます。

大人になり、忙しさに追われる日々の中で、ふとあの頃を思い出すことがある。仕事で失敗したとき。人間関係で悩んだとき。そんなとき、心の奥から小さな声が聞こえる。「焦るな。忍べ。」あの頃の忍者ごっこは、ただ楽しかっただけではない。静かに待つこと、...