今日の出来事などを

伸びゆく影を追いかけて、三人は家路を急いだ。

ラジオ体操が終わり、スタンプをもらって、三人で帰る道。朝日が少し高くなって、影が短くなっていく。妹が笑い、弟が転び、私は振り返って手を差し出す。空の色も、風の音も。すべてが「いつも通り」で、愛おしかった。その一瞬一瞬が、何でもない日常だった...
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夕闇に溶けていく、町を支える背中

まだ朝の光が低い時間、役員のおじさんは重い椅子を黙々と運んでいた。額には、すでに大粒の汗が光っている。テントを立て、机を整え、冷えた麦茶を用意するその一連の動作に、迷いはない。誰かのために、ただ黙って動く。その背中に宿る『静かな強さ』を、私...
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セピア色の記憶:駄菓子の匂いと、忘れがちな勇気について

町内会の集まりの帰り道、私たち三人は必ず駄菓子屋に寄った。ガラス戸を引くと、カランと鈴が鳴る。甘い匂いと少し古い木の匂いが混ざって、あの店だけ時間が止まっているようだった。私はいつも、何を買うか決めきれずに棚の前で固まる。10円、20円、3...
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一日の始まりは、軽やかなスタンプの音とともに。

町内会では、季節ごとに子どもが楽しめる催し物があった。大人になって気づく。あの何気ないラジオ体操の朝が、一番の贅沢だったことに。夏休みの朝、ラジオ体操。まだ空気が少しひんやりしていて、朝露が草の先に残っている時間帯。妹と弟と三人で、遅刻しな...
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町内会の記憶が、今の自分を支えている

町の記憶をたどると、町内会で見かけた大人たちの姿が浮かぶ。忙しいはずなのに、時間を割いて行事を支え、子どもたちに目を向けていた人たち。気負いのないその背中は、風景の一部のように馴染んでいた。あの頃は、それが当たり前だと思っていた。でも今なら...
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町内会が見守っていた日常

あの町では、子どもは町全体で育てられているような感覚があった。町内会の人たちは、決して口うるさくはなかったが、必要なときには必ず声をかけてくれた。道で転んだとき、すぐに駆け寄ってきたのは、家族ではなく町内会でよく見かけるおばあちゃんだったこ...
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町内会の顔ぶれが、記憶に残っている

町内会の名前が書かれた掲示板は、いつも同じ場所に立っていた。行事のお知らせや注意書きが貼られていて、大人たちは立ち止まりながらそれを眺めていた。忘れてしまってもおかしくないはずの光景が、今も鮮やかに心に居座っている。子どもだった自分は、町内...
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町内会の人たちがつくっていた安心

町を歩いている、子どものころの記憶がふとよみがえる。あの頃、町で見かける大人たちは、ほとんどが顔見知りだった。友達の両親、近所のおじいちゃんやおばあちゃん、町内会でよく見かけた人たち。誰が誰の親で、どの家に住んでいるのか、自然と分かっていた...