
鉄は肝臓で貯蔵が効き、血液が壊れても骨髄に再吸収される性質があります。
本来ごく普通の食生活をしているのならば、あんまりと「貧血」にはなりません。
しかし、東洋医学では貧血は陰性症のひとつとしてとらえられています。
冷えが原因の場合が多いと考えられています。
また、加齢によって肝臓機能が低下してくると肝臓での鉄分の貯蔵が上手くいかない場合も出てきます。
さらにプレ更年期、女性ホルモンの減少によって生理が不順になったり、子宮筋腫などによって出血量が増えると、より貧血症状が顕著になります。
めまいや立ちくらみが起きやすい、少しの運動で息切れがするなどの症状はありませんか。
すぐに鉄分といえばレバーを思い出しますが、動物性食品は血液を汚しやすく、ミネラルを抱き込んで排出してしまうことがあります。
そこで、植物性食品を活用して、腸をきれいにしながら造血作用を促す食品をおすすめします。
陰性症の性質を改善するため、黒い食べ物や体を温める作用の食材を積極的に活用していきましょう。
黒い食べ物でなくても、色の濃い食べ物はたいてい鉄分が含まれていて、体も当然温まります。
体が内面から温まることによって骨髄での造血作用が高まります。
同時に肝臓機能を応援する食材で鉄の貯蔵作用を高めていくことも貧血の辛い症状を改善するためには大事な事です。
貧血の民間療法で有名、肝臓強化作用もあります。
カボチャの種には、鉄分、カルシウム、たんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンが含まれています
カボチャの種は、驚くほどの栄養価があります。昔から貧血や低血圧の民間療法として有名です。
特にカボチャの種に含まれているナイアシンは鉄の貯蔵所である肝臓の強化にも役立つといいます。
そして、体を温めるのは作用も十分にあります。市販のドライ種を活用すれば簡単に出来上がります。
血行をよくする梅しょう番茶と一緒に食べると効果的です。
梅しょう番茶は「梅干し、しょうが、しょう油、番茶」と体を温める食材だけを作る健康飲料です。
市販のカボチャの種をフライパンに入れ、弱火でぷっくりと膨らむまで炒ります。
フライパンでカラ炒りすると、ぺったんこのカボチャの種が少し膨らみ、味も断然香ばしくなります。
密閉容器に入れて、冷蔵保存すれば、炒りたての香ばしさのまま。1週間程度日持ちします。
2つの食材で鉄分補給して肝臓や腸をサポートして免疫力アップします。
切り干し大根は、太陽の光を浴びることで、体を温める作用が増し、栄養価も高まります。
同量の大根と比較すると、悪性貧血を予防する作用のある鉄分は32倍、基礎代謝を促進するビタミンB1、ビタミンB2は10倍です。
また、わかめには鉄分、銅、コバルトなど造血に必要なミネラルたっぷりです。
流行のデトックス効果を抜群で肝臓機能も強化することが出来ます。
そして、食物繊維も豊富なので便秘を改善して腸を元気にしてくれます。
パワーの強いスーパー食材コンビを、多めに作って冷蔵保存すれば、3日は持ちます。
毎食1食で週に1回お休みを入れて食べましょう。
切り干し大根20g、わかめ20g、長ネギ1/3本、ごま油小さじ1/2、しょう油大さじ1。
切り干し大根をボウルに入れ、水を加えてほぐすように洗い、ザルに上げて、わかめは水でもどして、食べやすい大きさに切ります。
長ネギは縦半分に切って、斜め薄切りにします。
鍋を火にかけてごま油を入れ、切り干し大根を入れて炒めます。
全体に油がなじんだらみずをひたひたまで加えて、沸騰しましたら、弱火で10分くらい煮ます。
水が半分くらいになりましたら、わかめと長ネギを加え、ひと煮立ちしたらしょうゆを加えて、煮汁がほぼなくなったら出来上がりです。