
不眠の原因は一つに特定することは難しく実際には複雑に絡まって起こることが多いのです。
不眠症のほとんどはストレスが原因であることが多い。
精神的な緊張や不安感は、身体に現れる不調がないと本人に自覚されないことも多いのです。
眠りが浅い、夜中に目覚めるなどの傾向があります。
肩こりや腰痛、冷え性、目の疲れ、更年期障害などにより、睡眠に悪影響が出ることがあります。
寝付きがよくない、起きたときに痛みを感じるなどの傾向があります。
これらは寝る前に身体の緊張を十分に解きほぐす、血行をよくするための工夫や運動を行うことで改善されます。
朝・昼・晩の時間と、身体の体内時計が感じ取っている時間とにズレが生じることで、社会生活に支障をきたすような時間帯に眠気が生じてしまうことがあります。
それを「サーカディアンリズム障害」といいます。
時差症候群(時差ぼけ)、「睡眠相後退症候群」(夜更かしや朝寝坊、夜勤などが習慣化してしまった状態のこと)、「非24時間睡眠覚醒症候群」(朝日によってリセットされるべき体内時計が何らかの理由でズレてしまうケース)の3種類があります。
生活習慣のあらゆる要素が、知らず知らずのうちに睡眠に影響を与えています。
不規則な食事、栄養の偏り、カフェインの過剰摂取、飲酒、喫煙の常態化、運動不足です。
不眠の原因となるこうした生活の乱れを積極的に改善することで、質の良い睡眠へと変化、不眠を解消することが可能になるでしょう。
何となく寝る部屋(寝室)が落ち着かない、騒音や明るい光が気になる、寝具が身体に合っていないなど、環境が原因で不眠になることもあるもです。
室温・湿度、音、明るさ、色など眠りにはさまざまな要素が影響しています。
落ち着かない原因、心地よく感じない原因を探ってみて、寝室環境で改善できることであれば、少しずつ変えていくことをおすすめします。
「メタボ健診」の検査項目は腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値の4つです。
心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病などメタボによって引き起こされることの多い病気は、不眠との結びつきが大きいにも関らず、その対策として睡眠改善を呼びかけるものをほとんど見かけません。
実際に睡眠に問題を抱えていても、大きな病気ではないと思うのか、気になっていても「医者にかかるほどではない」と考えがちです。
しかし不眠には深刻な病気が心配されるタイプがあるため、その見極めは大変重要です。
一見、関係がなさそうに見えても、不眠を改善することで、予防したり克服できる病気は多いのです。
それでは、医師の受診をしたほうがよい不眠とは、うつ病など精神疾患から来る不眠、身体の病気と関る不眠、睡眠障害による不眠では、その取り組み方法がまったく異なります。
「不眠だな」と思う人は、まずこれらについて知ることが重要です。
うつ病、統合失調症、自律神経失調症などです。
うつ病は眠れない、眠りが浅い、早朝覚醒などが特徴です。
統合失調症は、思春期から青年期にかけて多く発症します。
被害妄想や幻聴なども起き、生活が不規則になって不眠になります。
脳梗塞、脳出血、パーキンソン病、認知障害など、脳や血管の障害が引き起こす不眠があります。
リュウマチやアレルギー、喘息や閉塞性肺疾患なども不眠の原因となります。