徐々に発作の回数が減ります

徐々に発作の回数が減ります

薬物乱用頭痛の治療に手遅れなどありません

予防薬で抑えきれなかった頭痛に対して、痛みが起こったときにだけ、頓挫薬(とんざやく)のトリプタン製剤薬を使います。

 

しっかり治療することで、どんなケースでも3ヶ月程度で良くなるそうです。

 

トリプタン製剤は、片頭痛の薬として使われ、12年前に発売され、片頭痛の原因といわれる血管の異常に働いて痛みを抑えます。

 

脳の血管は血液中の血小板に含まれる神経伝達物質のセロトニンによって安定を維持しています。

 

しかし、何らかの原因でセロトニンが大量に放出すると、脳の血管は縮小し、セロトニンが出尽くします。

 

そうすると、その反動で脳の血管は急激に拡張します。

 

このような異常が血管の周囲にある三半神経を刺激し、そこから炎症物質(痛み物質)が放出して、脳が痛みを感知するわけです。

 

トリプタン製剤はこのような血管の異常に直接働いて痛みを和らげてくれます。

 

最初にお知らせしたように、女性の場合に薬物乱用頭痛のベースに片頭痛があるケースが非常に多く、トリプタン製剤も服用することは理にかなっているということです。

 

ご心配のトリプタン製剤には直接、痛みの原因に働きますので、副作用が少なく、薬物乱用頭痛になる危険性はとても低いです。

 

トリプタン製剤の種類は、飲み薬、口の中で溶けるタイプ、鼻に噴霧するタイプ、注射があります。

 

発作時の痛みが非常に強い人は、即効性のある鼻に噴霧するタイプが、自分で注射する(自己注射)が良いようです。

 

あなたに合った薬を上手に使うこと、これからは痛みで悩まされることがほとんどなくなります。

 

片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛などの慢性頭痛の人は、頭痛持ちだからしかたがない、と諦めている人がいますが、そのようなことは一切ありません。

 

それぞれの頭痛に合う適切な治療法がありますから、頭痛は必ず治るといいます。

 

悩んでいる人は、頭痛専門医の居る医療機関に相談しましょうね。

 

慢性頭痛の予防策があります

女性に多い片頭痛は血管の異常拡張、収縮が原因で、その引き金として多いのが、女性ホルモンのエストロゲンの影響によるものだそうです。

 

月経前に頭痛が起こる人はこのタイプの可能性が考えられます。

 

その時期にはトリプタン製剤を必ず持つこと、この他に片頭痛の引き金にある要因として、ストレス、精神的緊張、疲れ、天候の変化や温度差と、たばこやアルコール、食品(チョコレート・チーズなど)があります。

 

もし可能ならば、ノートや手帳に発作が起こった状況を簡単に記録することで、何が要因で頭痛が起こるのか判断可能な予防策としては、その要因を出来るだけ避けるようにすると良いです。

 

セルフケアとして、首や肩、背中のストレッチ、首と肩の筋肉を鍛えましょう。

 

頭痛体操がありますけど、頭痛体操は筋肉のコリが原因で起こる緊張型頭痛に対する治療法として、かなり前から知られていましたが、片頭痛にもこの体操が効果があると判明しました。

 

肩や首に筋肉のコリがあると血行障害が起こって、片頭痛の引き金になるので、コリを感じたら、頭痛体操で血流を良くすると片頭痛の予防につながります。

 

頭痛薬をやめて頭痛を治そう! 陣内敬文著・現代書林刊

 

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