間違ったヘアケア製品の使い方

粗悪なシャンプーでは、髪を常に健康に保つことはできません。
日々さまざまな汚染物質が存在する環境の中で生活しています。

 

排気ガス、たばこの煙、化学物質が含まれた食品の数々。
人間が生きていられるのは、生体恒常性を生まれながら備えている体内機構のためです

 

皮膚や頭皮にも精巧なメカニズムが備わっています。
皮膚の最も外側にある角質層です。角質層はすでに活動を停止した細胞です。

 

新陳代謝を繰り返して、真皮から表皮へ、表皮から角質層へと移行してきた細胞ないには
ケラチンと脂質が交じり合ったケラチンパターンと呼ばれる緻密な構造が備わっています。

 

ph5.6〜6.2という弱酸生を維持し外部から侵入してくる有害物質を防ぐ働きをします。

 

角質層には水分を体外に逃さない役割があり、60%が水分といわれる人間の体から、
水分が蒸発しないようにする重要な働きをしています。

 

角質層の細胞構造が壊れると、保湿と防御という二つの機能が同時に低下し、
水分は無防備に体外に排出されて、細菌などの有害物質が体内に侵入してきます。

 

アトピー性皮膚炎などによって表皮の働きが悪くなると、細菌感染が起こります。

 

カサカサジクジクの皮膚になるのもこうしたことからです。
同じことが薄毛や脱毛症に悩んでいる人の頭皮に起きています。

 

髪の毛も正常でいられません。
髪の毛が健康であるためには、土壌=畑の頭皮が健康でなければ丈夫な髪の毛は生えてきません。

皮膚は絶えず新陳代謝を行います

これによって皮膚の表面から剥がれ落ちていく角質層がアカで、頭皮から剥がれ落ちていくのがフケです。

 

フケは皮脂腺から出る脂肪が混ざって形成されています。
若い人ほどフケが出やすくなるのは自然なことで、生理現象です。

 

フケ症になる原因は、脱毛になる原因でもあります。
頭皮の角質層のバランスが崩れているときに、フケは出やすくなります。

 

何らかのストレスを受けると、交感神経が緊張して皮脂腺の働きが活発になり、
頭皮から分泌される皮脂の量が増えます。

 

過剰に分泌された皮脂は、頭皮を細菌が繁殖しやすい不潔な状態になります。

 

動物性のたんぱく質の摂りすぎる食生活は、胃腸障害を起こして、
バランスを崩して頭皮に栄養が供給されません。

 

正常な新陳代謝が行なわれなくなり、皮脂の分泌が過剰になると、頭皮がひどいかゆみに襲われ、
頭皮が炎症を起こしているのと同じことになります。

 

無意識に頭皮を掻くと炎症を悪化させ、かきすぎると頭皮に傷をつけて、
雑菌が侵入して化膿してしまう場合もあります。

 

フケはシャンプーによって、きれいに洗い流せると考えられますが、そう簡単ではありません。

 

毛穴は髪の毛1本1本が生えていて、その部分に古い角質層が剥れにくく、
毛穴に残ったフケは、ただそのままシャンプーしただけではなかなか落ちません。

 

きれいに落とすためには、シャンプー前にルナレストルセリピッド=頭皮料を
つけてフケを浮き立たせ、髪の汚れとともに洗い流すことです。

 

髪の毛も頭皮も、正常に新陳代謝が行なわれることで、
皮脂が適度に分泌され、うるおいやしなやかさが保たれます。

 

フケが気になり始めたら、頭皮を清潔に保ちましょう。

正常でない抜け毛

一般的には、髪全体の85〜90%が成長期の髪で、
退行期の髪が1%、休止期の髪が10〜15%の割合です。

 

10万本の髪があるとすれば、休止期の髪は1万〜1万5千本ほどです。
休止期の3ヵ月の間、いつ抜けてもおかしくありません。

 

毛周期が正常に働いている頭皮で、成長期の毛と休止期の毛は一定の割合に保たれています。
シャンプーによって100本抜けたとしても心配は入りません。

 

何らかのトラブルにより毛母細胞の働きが衰え、髪に元気なくなり、成長期に髪がやせたり、
抜けると、休止期をへて抜け落ちた後の毛根に新しい髪の毛が生えてこなくなることが、薄毛・脱毛症。

 

脱毛の原因

動物性たんぱく質の摂り過ぎ、胃腸障害、
ホルモン異常、ストレスによる交感神経の異常などが考えられます。

 

しかし、根本的な原因については解明されていません。
しかし、不安感などが自律神経の不調でホルモンバランスを崩し症状を悪化させることもあります。

 

出産後の抜け毛

出産後の抜け毛が多いのは心配いりません。

 

妊娠中は、黄体ホルモン(プロジェステロン)の分泌が活発になり、
髪の毛周期のリズムが一時的に変化しています。

 

黄体ホルモン(プロジェステロン)の主な働きは、受精卵の着床を容易にし、
妊娠を維持する作用を持ち、乳腺の発育を促がし、排卵を抑制し、体温上昇作用を持ちます。

 

コレステロールを元にして作られるステロイドホルモンです。
普通ならば休止期に入った抜けるべき髪の毛が成長しつづけます。

 

そして、出産後、ホルモンが通常の状態に戻ったとき、
妊娠中に抜けなかった髪の毛が一斉に抜けるためです。

 

一度大量に脱毛したと思われるのはそうした理由からです。
ホルモンが復活しますので、妊娠前の体になるための調整をします。

 

そのために毛が大量に抜けますが、それは収まります。
髪はやがて正常な状態に戻ります。

 

これは一時的な脱毛です。
たんぱく質やカルシウムなど、出産時に消耗した栄養を十分に補給することが大切です。

 

睡眠不足、肉体的疲労に加えて、精神的にもストレスを抱えると新たな脱毛の原因になりかねません。
しかし、予後が悪いとそれをきっかけに毛が細くなったり回復せずに薄毛になったりします

育毛を始める前には、必ず、デジタルカメラ・携帯に頭皮の状態を記録するようにするとよいです
すぐには、目で確認することは難しいですが、記録を撮ることで育毛をする励みになります。

 

育毛の成功率は薄毛の進行度に大きく影響されます。
進行度1の人と進行度3の人では大きく違うのです。

 

手当により違います。使う商品により違います。
使う量により違います。

 

経済的な理由、飽きっぽい人、ムラのある人、は育毛成功率が低いのです。

 

育毛の成功率が99.9%でも自分が残りの0.1%なら、その人には100%効かない
ということになりますつまり、数字を元に育毛を決めるのは失敗が多いのです。

 

育毛には時間がかかります。髪の毛は、植物と違います。
すでに死んでいる細胞です。

 

その毛を大切にしていると育毛は失敗します。
次世代の毛を育てるのが育毛です。面倒ならやらないことです。

 

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