子宮内膜症を悪化させないセルフケア
これをやったら子宮内膜症がよくなる、子宮筋腫が小さくなる生活のポイントはありません。
何をしたらかといって、子宮内膜症が急速に悪化したり、子宮筋腫が突然大きくなったりすることもありません。
子宮内膜症や子宮筋腫は、それらが原因でお腹が痛くなったり、貧血になったりします。
昼までも、夜用のナプキンをつけなければ、日常生活が送れないほど、過多月経で、月経がくるたびに貧血でフラフラに。
病気に伴なう不快な症状をやわらげる
子宮内膜症や子宮筋腫に限らず、どの病気にもいえますが、病気を気にし過ぎると、それが原因で体調を崩したり、心理的な影響を受ける場合があります。
治療を始めたら、担当の医師を信頼して、医師と二人三脚で治していこうと、常にポジティブ思考でいることが大切です。
そして、自分の病気や治療法について、きちんと知っておくと、不安が解消されます。
知識を得て、子宮内膜症や子宮筋腫は決して恐ろしい病気ではないということを理解することです。
疲れ、ストレスをためない生活
引越しや進学、就職、結婚、出産、子どもの巣立ち、夫の定年、離別など、女性の人生にはさまざまな生活環境の変化があります。
こうした生活環境の変化や、人間関係の悩みなどで生じる、精神的ストレスは、症状を悪化させる要因になります。
それは、心と体が互いに影響し合い、心の状態によって体の症状が強まったり、弱まったりします。
同じ痛みでも気分がよくて、楽しいときはあまり感じませんが、逆につらいこと、悲しいことがあると痛みを強く感じてしまう。
子宮内膜症や子宮筋腫の場合も、強いストレスを受けていて、心の状態がマイナス方向に向いていると、症状はいっそうひどくなり、リラックスしてストレスがなく、心の状態がプラスに向くことで、あまり症状を感じなくてすみます。
ストレスは溜める前に、解消することです。その日のストレスは、その日のうちに。
自分なりのストレス解消法を見つけて、リラックスも心がけてください。
入浴
38〜40度のぬるめのお湯にゆっくりつかりましょう。
この位の温度は、自律神経の副交感神経の働きが活発になります。
副交感神経は、血管を拡張し、心拍数を下げるなどして、スムーズに体をリラックスモードに切り替えます。
香り
人間は、好きな香りに包まれていると、幸せな気持ちになれます。
嫌な気分も吹っ飛び、リラックスできます。
ほのかな香り、楽しんで、心と体をリラックスさせる程度の使い方なら、気にしないで使うことができます。
嗜好品
コーヒーや紅茶、ハーブティーの香りで、リラックスできます。
仕事や育児、介護などでストレスが溜まりそうなとき、溜まっているとき、ティータイムに、あなたの好みのコーヒーやお茶をゆっくり飲んでくつろぎ、ひと息入れると、疲労回復と同時にリラックスにも効果的です。
あまり冷たい飲み物より、温かい飲み物を選んでください。
ワインなど、アルコールも適量ならストレス解消に役立ちます。
体を温めて痛みをやわらげる
冷えは、自律神経が上手く働かないため、末梢血管の血液循環が悪くなって、熱が伝わりにくくなります。このことで、骨盤内の血流も滞る原因で、お腹も冷えます。
月経時には、プロスタグランジンという痛みを引き起こす物質が血液中に増えます。
血流が悪くなっていると、その物質がいつまでも、止まるため、いっそう痛みがひどくなります。
体を冷やさないようにすることが大切です。
冬だけでなく、夏も冷房がきつく、女性には冷えやすい環境にあります。
下半身を冷やさないように、保護する冷え対策を念入りに行なってください。